多重債務を抱えた方に，ぜひ心がけていただきたいことを以下に挙げておきます。本当の意味での「債務整理」及び「人生のやり直し」を応援するためのものですから，ぜひともしっかり守っていただきたい事項ばかりです。
（１） 生活スタイルの見直しを行う
仮に，債務整理でよい結果を得られたとしても，もし，生活スタイルの見直し，変更ができなければ，いずれ借入ができるようになったときに，再び金融機関から借入をするようになったり，家族，友人から借り入れをして多重債務状態に逆戻りしてしまいます。
ですから，一度弁護士に債務整理をしたならば，「当面の間，どの金融機関からも決して借入をしないこと」を肝に銘ずるべきです。当事務所では，この点をどの依頼者にもお約束いただいています。
まして，ブラックリストにのった債務者にも貸付を行う「ヤミ金」から借入を行うなど，もってのほかです！！法外な利息を要求する業者はザラですし，暴力団まがいの取り立てを受けてしまうことになります。本人のみならず，職場，親族に電話をかけまくるなど，彼らは手段を選びません。ヤミ金から借りて，良いことなど一つもありません。
借入を行わないためには，「支出を減らすこと」「金銭管理をしっかり行うこと」以外に，特効薬はありません。これらの点に自信がない方は，金銭管理自体，信頼の置けるご親族に委ねることも検討する必要があるかもしれません。
とにかく，徹底して生活スタイルを見直し，収入の範囲内で生活することなくして，経済的な立ち直りはないといっても過言ではありません。
（２） 他人の保証人にならない
たとえご親族の依頼とはいえ，保証人になることは厳に慎んでください。保証人になったら，常に，「保証債務を支払わねばならない」リスクにつきまとわれます。任意整理の弁済中に，保証債務の支払が加わっては，弁済計画が破綻してしまい，結局，自己破産を申立てざるを得なくなってしまいます。
（３） 一人で悩んでないで早めに相談する
返済が滞りそうな方，突然収入の途が断たれた方，当初の事情から変化が生じてしまった方などは，早めに弁護士にその事情をお伝えいただくのが最善です。悪い事情ほど隠さずに，早めに，正直にお話しください。何らかの解決策や対処法があるかもしれません。
当事務所があなたの経済的な立ち直りを法的にバックアップできれば幸いです。
| 前へ | コラム目次へ |
